【サプリで済むと思ってない?】貧血予防は、そんなカンタンじゃない!(鉄分の性質)

2019年3月14日

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出典:https://pixabay.com/ja/

 

鉄欠乏は、世界で最も頻度の高い栄養欠乏症である。月経のある女性の場合、日本でも2人に1人が潜在性鉄欠乏であるといわれている。
引用:功刀浩、「鉄欠乏性貧血とうつ病」Vol .6 No.1, 4.2018,depression Jounal

 

最近鉄剤を飲んだだけなのに、嘘みたいに体調が良くなってきて、久々の身体の軽さに感動しながら書かせていただいています!

上記であげたように、なんだか鉄が少ないことが、危機的のように書かれるようになってきた今日この頃です。(日本的にも世界的にも)

貧血の中で最も多いのが鉄欠乏性貧血ですが、危険視されるようになった影響もあってか、

鉄欠乏性貧血や、潜在性鉄欠乏性貧血(隠れ貧血)の人が凄まじく多いことが調査の結果で明らかになっています。

 

なんで鉄分不足する人が多いのか?

今回は、鉄を維持することが難しい!?ということについて、

①鉄をいいところで維持しなければいけない

②鉄は身体に吸収しにくい

③増やしても減っていってしまう(特に女性)

3つに絞って、看護師として1患者としての体験談を加えながらまとめてみます!

 

私は、きっと物心ついた時から鉄不足状態だったこともあって、久々に感じるドーパミンが暴走していて、とてもイライラが止まらなくなっていますw

その勢いのままに記事を書き進めていきますね。

 

 

①鉄をいいところで維持しなければならない


出典:https://pixabay.com/ja/

 

血清鉄(Fe)は、少なすぎても多すぎてもいけません。

もし、バランスを崩してしまえば、、、

それは、お金よりも時間よりも大事なものを失うことになると思っています。

なぜなら、自分自身も体調も、どちらも失うことになりかねないからです。

 

鉄が不足した時、

もちろん貧血の状態になります。

脳や心臓を含めた全身の臓器に酸素が十分に行き渡らなくなるので、さまざまな症状が出ます。

鉄分の役割と鉄分が不足した時の症状をまとめた記事はこちら!

 

中には私のようにひどく症状として現れる人と、全く現れない人もいます。

しかし、症状が出ていなくても、身体には影響が出ているんです。

自分だけじゃなく、胎児にも影響が出ることも分かっています。

そんな危険性をまとめた記事はこちら。

 

そんな症状が出る人、出ない人の違いについては現在研究段階とのことです。

(参考:鉄欠乏性貧血とうつ病 ーDEPRESSION JOURNAL VOL.6 NO.1(2018−4)功刀 浩)

 

原因は、ダイエットや食事の偏り、月経、運動のし過ぎ、胃腸障害などが挙げられます。

 

鉄が多くなった時、

鉄分を多く取った方が良いと考える人も多いですが、それは間違いです。

鉄分が多すぎても身体に影響が出ます。

 

(鉄分が過剰になってしまう貧血の種類もあるので、注意が必要です。

骨髄異形成症候群や再生不良性貧血は普通の貧血の治療では治りません。)

 

過剰な鉄は活性酸素を作り出し,組織を障害します.このため,体内に鉄が過剰に蓄積すると, 肝機能障害,心不全,糖尿病などの様々な臓器障害を引き起こします.C型肝炎では肝臓に鉄が過剰に蓄積し,肝組織を障害します.
出典:http://www.cdej.gr.jp/common/fckeditor/editor/filemanager/connectors/php/transfer.php?file=/NewsLetterUpdate/uid000001_3230303931305F312E706466

 

このように、鉄分が身体に多すぎてしまうと、身体の中を攻撃してしまい、肝臓、心臓、腎臓などの臓器が機能しなくなってしまいます。

がんや認知症などの病気のリスクにもなります。

鉄不足の人がよく処方される鉄剤や、市販薬、サプリメントを飲みすぎることによってもこの状態になります。(そうそう簡単にはならないけど)

鉄分を取るだけ取っていればいいというもんでもないってことなんですよね。

 

つまり、鉄分が少なすぎても、多すぎても全身の臓器をうまく機能させなくしてしまうんです!

それだけ人体にとって役割の大きいものなんですよね。

 

しかし、体内の鉄を維持していくのに1つ、とても大きな問題があります。

 

②鉄は身体に吸収しにくい


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体の中の鉄を増やすのはそう簡単なことではありません。

 

ヘム鉄の吸収率は15%~35%であり、食事内容による影響をあまり受けない。一方、米、トウモロコシ、黒豆、大豆、小麦などの植物性食品に含まれる非ヘム鉄の吸収率は2%~20%である。
出典:http://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/07.html

 

現在、1日の鉄の所要量は成人で10mgとされています。ただし閉経前の女性や、12歳から20歳頃までの成長期にある人は、それより少し多めの12mg。また妊婦さんも多く摂る必要があり、特に妊娠後期では20mg。さらに授乳期の場合も、同様に20mgとされており、これらの数値が1つの目安になるといえるでしょう。
出典:https://www.nipro.co.jp/sukoyakanet/25/03.html

 

「ヘム鉄」はレバー、卵などの動物性の鉄のことで、吸収されやすい鉄分です。

「非ヘム鉄」は、プレーン、ほうれん草、ひじきなどの植物性の鉄のことで、吸収されにくい鉄分です。

 

そもそも鉄分は吸収されにくい

 

口から摂取した鉄分は、小腸で吸収されます。

しかし、吸収するのは、ほんのちょっと。

鉄の吸収率はすこぶる悪いんです。

 

ちなみに、同じく吸収率が悪いとされるカルシウムでさえ、1番吸収しやすい牛乳に含まれるカルシウムの40%が身体に吸収されます。

鉄分は、一番吸収されるものでも35%です。2%しか吸収されないものもあります。

 

なおかつ、身体の中の鉄分と比べると、食べものから得る鉄分の割合は、1%もありません。

ほとんどは身体の中で繰り返しリサイクルされているので、影響力も少ない。

そのことについて詳しくまとめた記事はこちら。

 

 

食事から取るのは難易度が高い

 

「食事から必要な量の鉄分を取ろう。」

これは、想像以上に大変なことです。

 

例えば、、、

鉄を体内に取り入れやすい鶏レバーの場合、

鶏レバー串を4本くらい、毎日食べ続けなければ、鉄分を必要量取り続けられません。

(月経のある女性はその1.2倍。妊娠されている方はその2倍食べ続けないといけません。)

 

仮に、ほうれん草だとしたら、毎日約267gです。(1束とちょっと。これは飽きる。。)

今や『ほうれん草やひじきで貧血対策!』というのは、ほぼ効果がないのと一緒です。

 

さらに、他に食べた食事によっても、鉄分の吸収率は下がってしまいます。

鉄分を取るための食事で、気をつけないといけないことについて書いた記事はこちら。

 

口から鉄分を摂取しても、身体に吸収されず、吸収されない鉄はそのまま便として出すように体ができているので、食事だけで貧血予防をするのは、とても大変なことです。

鉄分の多い食品をめいいっぱい食べて、なおかつ、一緒に食べるものを気をつけなければいけません。

そのくらい、食事で鉄分を取ろうというのは、難易度が高いものです。

 

市販薬やサプリメントを飲んでも足りない

 

市販薬やサプリという手もあります。

市販薬『マスチゲン』や『ファイチ』の1日あたりの成分量は『溶性ピロリン酸第二鉄79.5mg』となっていて、これは鉄分10mgに相当します。

この量は、成人の1日に必要な鉄分の量ですが、月経のある女性や運動する人などは、これでも足りません。

また、薬の成分が吸収しやすい「ヘム鉄」なのか、吸収しにくい「非ヘム鉄」なのかにも影響してきます。

 

処方薬の鉄剤は、1日あたりの鉄分は50~100mgがほとんどで市販薬の5倍~10倍も含みます。

全然違いますよね!

貧血の方が、口から摂取することで改善するためには、この量が必要だということですよね。。

 

③増やしても減っていってしまう(特に女性)


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特に月経のある女性の場合は、鉄分を維持することがさらに困難になります。

鉄分を一生懸命維持していたとしても、減っていく鉄分も多いという問題があるからです。

 

鉄分は減っていきやすいものでもあります。

月経や汗、何かしらの出血、運動などでの体への衝撃などで鉄分は失われていきます。

 

なので、貧血の人は、継続して血液検査と鉄剤服用をしていかないといけないんです。

継続した治療が必要なんです。

 

もちろん、そうじゃない人もいます。

貧血になりにくい人もいます。

 

まとめ

 

ここまで、鉄の維持は難しい!?ということについて書いてきました。

鉄分ならではの問題点がたくさんあります。

 

①鉄をいいところで維持しなければいけない

②鉄は身体に吸収しにくい

③増やしても減っていってしまう(特に女性)

 

大きく上げると、この3つのことがあるので、鉄分を維持することは、本当に難しいものです。

女性だけじゃなく、成長期の子どもが貧血になりやすいのも、このことが影響しています。

 

もし、貧血気味かな?なんて思う人は、できるだけ早く病院を受診して治療をしてしまった方がいいです。

私みたいにならないように、健康なうちに病院に行って欲しいし、行き続けてほしいです。(本当にしんどい)

食事やサプリメントで十分だということはないことを理解してほしいです。

 

人それぞれの体質によって変わってくる部分ももちろんありますが、鉄を一定に維持することがどれだけ難しいことか。少しでも感じてもらえたら幸いです!

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

 

こちらも参考にどうぞ!
| 海外の情報 | 医療関係者の方へ | 「統合医療」情報発信サイト 厚生労働省 「統合医療」に係る情報発信等推進事業
http://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/07.html
鉄と鉄欠乏貧血ーニプロ
https://www.nipro.co.jp/sukoyakanet/25/03.html