【問題】処方される鉄剤とサプリどっちの方がいいしょうか?
鉄不足が原因の貧血に対しては、鉄剤の内服治療が適応になります。
以前、ヘム鉄と非ヘム鉄の記事を書いたのですが、ある時私は思いました。
『私が服用している鉄剤はどっちだ?』
そんな疑問を解決して、結局鉄剤とサプリメントどっちを飲んだら良さそうなのかを知りたいと思い、この記事を書こうと思いました!
このことを解決するために、
鉄剤はヘム鉄なのか?非ヘム鉄なのか?と、
鉄剤とサプリメントどっちをとる?
の2つを書いていきます!
それぞれのいいところと、悪いところと書いていきますので、最後まで読んで頂けたら嬉しいです♪
ヘム鉄と、非ヘム鉄のことをより分かりやすく書いた記事はこちら!
鉄以外にたんぱく質も大事だということを書いた記事はこちら!
鉄剤はヘム鉄なのか?非ヘム鉄なのか?
出典:https://pixabay.com/
ヘム鉄、非ヘム鉄というのは、鉄分のもっと細かく見たときの形のことを言います。
腸でどのように吸収されるのかが違います。
【ヘム鉄】動物(肉や魚)から摂取できる鉄分。鉄の吸収率が高い。
【非ヘム鉄】植物(野菜)から摂取できる鉄分。鉄の吸収率が低い。
では、病院で処方される鉄剤はヘム鉄でしょうか?非ヘム鉄でしょうか?
医薬品だし、治療のために早く鉄分を増やす必要があるから吸収しやすいヘム鉄のような気がしますよね。
正解は、非ヘム鉄です!
ヘムがいっぱい出てきてややこしいですねw
おそらく、治療で用いられている薬なので吸収しやすいものだと思われがちですが、鉄剤は違います。
吸収の悪い方の、非ヘム鉄なんです。
なぜかというと、2つにはいいところと、悪いところがあるからです。
2つの鉄の形の良いところ、悪いところを並べてみますね!(それぞれの薬にした場合のことも含めます。)
【ヘム鉄】
良いところ:吸収しやすい。副作用が出にくい。(ヘモグロビンにくっつく直前の形。ヘム+グロビン=ヘモグロビン)
悪いところ:値段が高い。市販薬には少ししか含まれない。
【非ヘム鉄】
良いところ:処方薬として確立している。(処方薬はこれしかないような感じ)
悪いところ:吸収しにくい。副作用が出やすい。
身体に吸収しやすい、吸収しづらいと書いていますが、『実際はどのような仕組みで?』ついて解明できていないのが事実です。
今も研究が続けられており、解明されることによって、
鉄欠乏貧血の治療に新しいものができる日も近いうちにくるかもしれませんよね!
参考:オーソモレキュラー栄養医学研究所(https://www.orthomolecular.jp/nutrition/fe/)
管理薬剤師.com(http://kanri.nkdesk.com/drags/hinketu.php)
鉄剤とサプリメントどっちがいいの?
残念ながら、現在一般的な病院において処方薬として出されるものは非ヘム鉄の薬だけです。
吸収しにくいので、回復するのに3か月以上かけてゆっくり、長期的な治療になります。(ヘム鉄でもあまり変わりないけれど。)
ヘム鉄は市販薬にたくさんありますが、含まれている量が処方薬の1/10程度です。
貧血の人が服用したとしても、食事のフォロー程度になってしまうので、治療として扱えません。
最近登場したオーソモレキュラーという栄養医学で取り入れているサプリもあります。
これは、すごく金額が高いです。
医薬品でヘム鉄の薬がないのは、作るのが難しいからのようです。
薬というのは、大体は植物からできていると思います。(チョッパーがゴリゴリ葉っぱを潰しているみたいに)
でも、ヘム鉄は動物性です。
事実、ヘム鉄はブタの血から作られているという情報もありましたが、実際はよくわからないですよね。
でも、動物からしか取れないんですよね~。
動物にしかないんだから、動物のどっかからは作っているとは思うんですけど…
もし貧血の症状が出たとき、みなさんは、どっちを飲みますか?
私は、フェロミアと、フェログラデゥメット、市販薬のサプリを服用していた経験があります。
サプリは一通り試しました。(病院に対応してもらえなかった時はこうするしかなかったです。)
サプリでは、貧血の血液検査の値はウンともスンとも言いませんでした。
結局ちょっとずつ鉄が身体から減っていってしまいました。
正直、私自身『値段の高いヘム鉄サプリ飲むしかもう方法ないのかな。お金大丈夫かな。』と構えていました。
でも、処方薬の鉄剤を飲んで、そこまで副作用が出ないのも関係して、処方薬を飲むことが私の場合は1番良い方法らしい今日この頃です。
毎月3万出す余裕もなくて。。
余裕が出たら飲んでも良いのかな。。だったら旅行行きたいかな。。w
処方薬でも副作用が少ないならそれで十分だということでした。
お金出してヘム鉄飲めばいいもんでもないし、(鉄不足の度合いによっては取りすぎになる危険もあるので)
非ヘム鉄にもリスクはあるし、安心できないし。
良いところと、悪いところを知ったうえで自分に合ったものを選択しなければいけません。
まとめ
ここまで鉄剤はヘム鉄なのか?非ヘム鉄なのか?サプリは良いもんなのか?を書いてきました。
皆さんはどう思いましたか?
結局これに関しては人ぞれぞれで、
副作用の有無や、貧血の度合い、自分との相性などで変わってくるかと思います。
薬の形もそれぞれに良いところと、悪いところがあることが伝わったでしょうか?
今後も新しい薬が開発されていくはずです。
今の時点で、どのように対策していくのか。
選択肢はいくつかあるので、自分に合ったものを見つけられると良いのだと思います。
早く副作用も無くて、そんなにお金かからなくて、吸収率も高い、そんな薬ができたらいいですよね♪
(早く作ってくれーーーー!!)
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