【看護師がまとめる】ノロウイルスの予防!|脅威の感染力・安全カンタン消毒法
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どうも♪たむ(@tam_tamco25)です^^
アルコールでは意味がないウイルスを知っていますか?
私がインフルエンザ以上に脅威に思っているのが、「ノロウイルス」です!
ここでは、看護師である私が、実際にノロウイルスに感染した「体験談」や「知りうる情報を全て」をまとめてご紹介します!
保育園看護師時代に学んだ、だれでも安全に行える消毒方法をご紹介しますので、参考にしていただけたら嬉しいです♪
以前、インフルエンザのことについてまとめました^^
ノロウイルスがどれだけ強敵なのか?
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「ノロウイルス」は、感染力の強い胃腸炎です。
インフルエンザと比べながら、どれだけの威力なのかをご紹介していきます。
症状
「ノロウイルス」の症状は胃腸炎の1つなので、メインは胃腸症状になります。
【ノロウイルスの症状】
・嘔吐・嘔気・腹痛
・下痢
・発熱・頭痛
発熱は、37〜38℃程度で止まりますが、なんといっても胃腸の症状がすごく強いのが特徴です!
私も1度感染したことがありますが、すごくしんどいです。
インフルエンザと比べ物にならないくらいのしんどさであると思っています。
嘔吐しずらい人でも嘔吐してしまうくらいであると聞けば、どのくらいしんどいものなのかが伝わると思います。
潜伏期間
「ノロウイルス」の潜伏期間は、24時間〜48時間です。
インフルエンザとの違いとしては、感染後にあります。
インフルエンザは、種類によっては便に排出されるまで生き残るウイルスもいますが、ノロウイルスは、確実に便に排出されます。
感染後3〜7日は便に何万というウイルスを従えて排出できるので、トイレでどれだけ手洗いできるかがカギになってきます。
もちろん、嘔吐物にもノロウイルスはウヨウヨしていますので、処理には細心の注意が必要です。
私が感染した時(3年前)は、たむおさんと遊んでいた時に急に嘔吐が始まって、トイレにこもってしまいました。
1回目の嘔吐で、『ノロだわ。。』と察しました。
『ここまで急にくるものかな。』というくらい急激にウイルスが増殖して症状になるのが厄介です。
感染力の強さ
便にウヨウヨいるだけでも感染力の強さを感じられますが、もっとすごいものが2つあります。
①アルコールや熱湯消毒が効かない。
インフルエンザは、アルコール消毒で死滅させることができますが、ノロウイルスには効果がありません。
「次亜塩素酸」「手洗い」で初めてウイルスを死滅・排除することができます。
「次亜塩素酸」は、ハイターや漂白剤に含まれている強力な消毒剤です。
多量に使うと効果は減りますし、健康被害も出てくるので、消毒方法の難易度が高いです。(消毒方法については、後でより詳しくご紹介します。)
ノロウイルスは熱にも強いので、熱湯だけではなく、つけ置きや熱湯消毒+αでないといけません。
本当に消毒方法が難しくて、手間のかかるウイルスです。
②ウイルスが小さいので、空気中を漂える。
私が1番厄介だと思うのは、ノロウイルスの小ささです。
インフルエンザよりも小さく軽いので、感染経路がちょっとユニークなものが加わります。
【ノロウイルス感染経路】
①ウイルスを触った手で自分の口や目からウイルスを体内に入れてしまうと接触感染
②くしゃみや咳などで飛ばされたウイルスを口や目に入れてしまうと飛沫感染
③死滅しきれなかったウイルスが空気中に舞って、それを吸い込むことによる空気感染(塵埃感染)
このように、ウイルスが小さいために空気中にウヨウヨできるというところがインフルエンザとの違いです。
例えば私が保育園で勤務していた時、嘔吐した子どもの処理を終えた後に私が出勤したことがありました。
保育士さんが処理してくれていたので、そこにはなにもない状態でなおかつ換気も30分以上行いました。
しかし、十分に消毒しきれておらず、私を含めた職員を始め子どもたちが感染してしましました。
他にも、カーペットや畳にウイルスがついたままであると、12日近くもウイルスが存在してしまうという報告まであります。
保育園看護師さんが、嘔吐物のついた物品を瞬時に捨ててしまうのは、この感染力を危険視しているからです。
(おもちゃもブルーシートも物品もなにもかも捨てたくなります。)
このように、消毒の方法を少しでも誤ると空気中に舞ってしまうところがすごく難易度が高いポイントです!
もちろん、マスクをしても吸い込めますし、捨てる時に手についてしまうので、正しい手洗いも必要です。
参考
・厚生労働省、ノロウイルスに関するQ&A、平成30年5月31日(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html)
・サラヤ株式会社、ノロウイルス(https://med.saraya.com/gakujutsu/update/noro/)
ノロウイルスの消毒方法
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「ノロウイルス」の消毒方法はすごく難しいので、どれだけの難易度なのかを
①国指定の消毒方法
②より安全で簡単に行えるように考慮した消毒方法
の2パターンご紹介することでお伝えしていきます。
①国指定の消毒方法
厚生労働省が公式に推奨している消毒方法がどんなものなのかをイラストを使いながらご紹介します。
どれだけ難易度の高いものになっているかが分かると思います。
【国指定消毒法・7工程】
①嘔吐物がある部屋から、処理する人以外の人は避難。
②処理する人は、使い捨てのガウン(エプロン)、マスクと手袋を着用する。
(下の画像のような恰好になります。)
(※プラスチック手袋はウイルスが通ってしまうので、使い捨てのゴム手袋(ラテックス手袋)の方が良い。)
出典:http://www.oyalox.co.jp/c/c05_p.html
③汚物中のウイルスが飛び散らないように、ふん便、吐ぶつをペーパータオル等で静かに拭き取ります。
④拭き取った後は、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度約0.02%)で浸すように床を拭き取ります。
⑤その後水拭きをします。おむつ等は、速やかに閉じてふん便等を包み込みます。
⑥おむつや拭き取りに使用したペーパータオル等は、ビニール袋に密閉して廃棄します。(この際、ビニール袋に廃棄物が充分に浸る量の次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度約0.1%)を入れることが望ましい。)
⑦処理した後はウイルスが屋外に出て行くよう空気の流れに注意しながら十分に喚気を行うことが感染防止に重要です。(30分くらい)
参考:厚生労働省、ノロウイルスに関するQ&A、平成30年5月31日(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html)
ノロウイルス消毒セットなるものも販売されているので、どれだけ厳重なのかが物品からも伝わるかと思います。
しっかり消毒しないと、後々ウイルスが舞ってしまうことを考えると、たくさん次亜塩素酸を使いたくなるかもしれません。
工程や、注意点がとても多いんですよね。
しかし次亜塩素酸の濃度が濃すぎると、消毒効果は弱まるし、喉の粘膜を傷つけるし、喘息を悪化させてしまう恐れもあるので、適切な濃度で消毒しないといけません。
作り置きをしても効果が弱まるので、その時に作成しないといけません。
本当に手間がかかりますよね。。
②より安全で簡単に行えるように考慮した消毒方法
保育園勤務していた時に、系列している保育園看護師さんと協力して「ノロウイルス」対策を考えました。
その時に、個人的に「いいなぁ。」と思った方法があります。
その消毒方法をしてから、私は「ノロウイルス」に感染せずに過ごすことができたので、ここではその消毒方法についてご紹介します。
使うものは「ペットシート」です。
ダイソーなどにも販売されている小さい「ペットシート」なんですが、これの良いところは、「吸収力があるところ」と「浸せるところ」です。
これだけなんですが、すごく処理しやすくて、かつ安全であると思います。
【安全でカンタン消毒法・7工程】
①嘔吐物の部位をペットシートで覆う。
②避難させる。
③使い捨てのエプロン・マスク・手袋などを身につける。消毒液を作る。
④嘔吐物を1回回収して、次亜塩素酸消毒液(0.02%)ひたひたのペットシートで残りを拭く。
⑤水拭き(処理後は袋にすべて入れて、さらに次亜塩素消毒液(0.1%)をどばどばいれて密封。外に出しておく。)
⑥次亜塩素消毒液(0.02%)ひたひたペットシート+新聞紙とガムテープで禁止区域をつけておく。+換気
⑦手洗い・うがい
消毒する時の状況を考えると、「ペットシート」ってすごく万能なんですよねw
すばやく適切に処理・乾燥させない・消毒液はひたひたで!
というのが、「ペットシート」を使うことで網羅されてしまうので、おすすめです♪
次亜塩素酸の濃度(ハイターver)の濃度をペットボトルで簡単に調節できるので、是非♪
出典:http://harper-benson.com/item/satto/noro
まとめ
ここまで、「ノロウイルス」の威力と、消毒方法についてまとめてきました。
インフルエンザよりも怖いと思う理由が伝わったでしょうか?
実際に、病院勤務をしていた時も、インフルエンザよりもノロウイルス。
保育園勤務の時も、インフルエンザよりノロウイルスでした。
私自身も、インフルエンザには感染しませんでしたが、ノロウイルスは簡単に感染できてしまいました。
「ノロウイルス」は、それだけ難易度の高い感染症です。
治療としても、胃薬や点滴での対処療法しかなく、身体を休めるしかありません。
なおかつ、抗体もつかず、何度でも感染できるのが「ノロウイルス」です。
今回は、基礎知識と予防方法をピックアップしましたが、要望があればより詳しい内容やウラ情報をまとめたいと思います。
感染しないように、次亜塩素酸Naを上手に使って冬を乗り切りたいですね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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