【看護師がまとめる】インフルエンザ完全版!<後編>|発症・検査・対処・看病
どうも♪たむ(@tam_tamco25)です^^
ここでは、前半に引き続き、インフルエンザの対策・ウラ情報・対処法・看病の仕方・コツなどなどをまとめていきます!
前半の模様はこちらです。
私が持つ情報を全て入れ込むつもりでまとめています。
ここでご紹介するのは、
①インフルの危険なところ(合併症)
②インフルに1回なっても、また感染できる!
③インフル予防・予防接種の意味
④インフルになったかも?(疑った時の対処法)
⑤インフルの治療と看病・治りかけの罠
のうち、④・⑤の2つです!
実践も入ってくるので、より具体的に書いていきます。
④インフルになったかも?(疑った時の対処法)
出典:https://pixabay.com/
『インフルにかかったかも?』
なんて思った時、みなさんはどうしますか?
実は、簡単に休める人はいないですよね?
そんな時でも、出勤して、登校してますよね?(分かりますw)
インフルエンザの潜伏期間は、最短16時間から最長5日です。
潜伏期間はありますが、急激に悪化するのがインフルの特徴です。
実際、1つのウイルスが感染すると8時間後には100個に増殖し、16時間後には一万個に、24時間後には百万個にまで増加します。このような急激な増殖のため、インフルエンザは感染後早期に発症してしまうのです。
引用:浜松医療センター、感染症について(http://www.hmedc.or.jp/guide/infection.php)
そんな時は、最低限のエチケットを守るようにしてください。
①マスクをつける。(咳やくしゃみを遮断)
②手洗い・うがいをより心がける。
③早めに帰宅して、体力を温存する。(インフル中のために)
④急激に悪化することがあるという心構えをする。(早退・有給はつきものだと腹をくくる。)
このくらいの基本的なことしかないと思います。
『熱が上がってきた!』
インフルエンザには「特効薬があるっちゃあるけど、ないっちゃないもの」です。
インフルエンザにも特効薬は存在していますが、頻繁には使いません。
副作用があるからです。
服用した場合、24時間〜48時間監視する必要があります。(変な行動を取ってしまうようなことがあります。)
なので、重症化しやすい方は使いますが、医師も積極的には使わないです。(特に大人には)
しかし、インフルエンザ薬を使うべき方もいます。
そんな方は、症状が出てから48時間以内に服用開始しないと、効果がきちんと出ないです。
なので、発熱しだしたら、すぐに病院に行くべきです!
副作用の問題はあります!あるものです!
医師によっては「インフルエンザは放っておいても治る。」という考えを持つ人もいます。
たしかに治るし、病院ができることは対処療法くらいです。
脱水の時の点滴・解熱剤・胃腸薬くらい出したら十分なことも多いです。
また、病院にいくと必ず行うのが「インフルエンザの検査」です。
陽性になれば、インフルエンザ確定ですが陰性になることも多いですよね。
原因は、インフルエンザウイルスが1番増えるのは感染から3日目であること。(熱が下がり始めた頃)
インフルエンザの検査の精度は約98%だからです。
なので、発熱しだしてすぐ検査をしたら「陰性」のことも多いと思います。
一声置いて検査しに行くか、「陰性」でも再度検査してみることもおすすめします。
(内密にして、違う病院で検査してもらうのもあり。)
⑤インフルの治療と看病・治りかけの罠
出典:https://pixabay.com/
インフルになったら、「自分の体力と免疫力をどう維持するか?」という考えで過ごすべきです。
インフルエンザは、普通の風邪よりも体力を使うことは事実です。
少なくとも身体の中はすごく疲労します。
なので、いつも以上に自分の身体に優しくしなければいけません。
食事や休息、水分補給などは、取れるだけとるのはみんな知っていることとして、
(水分補給の工夫と注意点は、インフルエンザ完全版!<前半>で記載しています。)
ここでは、私が保育園看護師としての経験も含めた、具体的な「看病の間違い例」をご紹介します。
1.元気なら動いていい?
少しでも元気であると、家の中でもやることは多いので動いでしまう方も多いと思います。
しょうがないことかもしれないです。
しかし、身体は必死に頑張っているところなので、動きすぎは禁物です。
疲れると、免疫も下がってしまいます。
人間が、免疫力を高める1番の方法は「睡眠」です。
睡眠中は、免疫細胞が活性化して免疫力をアップすることができます。
「寝られるだけ寝た方がいい」というのは間違いないです。
ただ、子どもが遊びたがっている時、無理して寝かせることを強制してしまう方をよく見かけました。
そこまでではありません!
身体を休ませるのは、体だけじゃなく精神的なものも含まれます。
疲労は、体だけじゃなくて精神的なものも含まれて疲労で、体と心合わせて「身体」です。
なので、ゆったりした環境で身体に優しくしていたら、それは正しい過ごし方だと思います。
2.熱さまシートで解熱できる?
熱さまシートには、解熱の効果は全くありません!
気持ちいいだけです。
解熱を促す際は、氷やアイスノンを「脇」「首」「足の付け根(股)」に当ててください。
太い血管があるので、解熱しやすいです。
中には、「熱さまシートを脇に貼り出す」保育士さんもいましたが、大きな間違いです!
逆に、肌の弱い部位に熱さまシートを貼ってしまうと、肌荒れしてしまいます。
解熱効果は全くありません。
自分自身で試して欲しいくらいでしたが、脇に貼っても冷たさを感じないと思いますし、
感触を考えると、気持ちいいものではないと思います。
3.マスクを2重3重につけたら大丈夫?
んな訳がありません!
マスクよりも手洗い・うがいをしてください。
あんまりマスクを意識すると、カビが生えるので逆に体調を壊します。
こちらに詳しく記載しています。
ウイルスはそんなひウヨウヨ空気に漂っていません!
ウイルス事態は小さいですが、くしゃみや咳で出されたものはすぐさま床に落ちますし、
(痰や唾液がつくと、さらにホコリもついて、すぐ落下するんだそうです。)
そもそもウイルス1個の大きさは、マスクの繊維の間を通り抜けられるとも言われます。
目の前で咳やくしゃみをされても、20分以内に手洗い・うがいをすればいいんです!
隔離していても感染することがありますが、一緒に居ても頻繁に手洗い・うがいすることで予防できます!
東京の満員電車に乗る方は、人と人との距離が異常に近いので、電車に乗り込む時はマスクは必須です。
(咳やくしゃみをダイレクトで浴びないために。)
4.発熱時はできるだけ暖かく?入浴してよい?
発熱時に、布団をかけるだけかける方もいるかと思います。
私は、病院でそんなことをする看護師さんを見たことがありませんし、自分もしたことがありません。
寒気は、自分の身体を震わせることによって体温をあげて、免疫力を上げようと、ウイルスと闘おうとしている証です。
布団を程よくかけるのはいいと思います。
しかし、布団のかけすぎは脱水をさらにしやすい状況にしてしまうので、危険です!
「発熱時は身体を温めた方がいい。」という考えのもと、入浴を進める方もいます。(私の母)
それは、間違いです!
入浴は、身体の体力を想像以上に使う行為であることがわかっています。
身体の体温を上げたり、汗をかくのは、自律神経にとっては、すごくパワーを使う仕事です。
発熱時は、ただでさえ身体が疲れている状態です。
あんまりしんどい時は、身体を拭くだけでもいいだろうし、シャワーだけにしたり、お風呂に入る時も短時間(ぬるめのお湯に5分くらい)などにして、体力温存を優先すべきです!
より詳しい発熱時の看病法をご紹介した記事はこちら。
治りかけの罠
インフルエンザは、1週間程度は仕事も学校もお休みすべきところですが、中にはそうもいかずに出勤・登校する人もいるかと思います。
しかし、感染のしやすさは、解熱して元気になっても衰えていません。
インフルエンザの潜伏期間は1~2日で、発症する1日前から発症後5~7日頃まで周囲の人にうつしてしまう可能性があります。特に発症日から3日間ほどが最も感染力が高いと考えられています。さらに、熱が下がってもインフルエンザの感染力は残っていて、他の人に感染させる可能性があります。(個人差はありますが、熱が下がって2日間は感染させる可能性があります。)
引用:DDマップ、季節性インフルエンザとは(http://byouin.info/infulenza-2018_howto.html)
熱が下がって本調子になっていても、ウイルスは「痰」「鼻水」「便」にも含まれています。
これを他の人が1個でも体内に入れてしまえば、他の人の身体で大量発生してしまい、インフルエンザになってしまいます。
なので、インフルになった方は、周りの方の為にも「手洗い・うがい」を徹底して、マスクは必ずつけないといけません!
インフルエンザの怖いところは、感染力が高いところです。
1番の予防策は、感染した人が「手洗い・うがい」をして、マスクを着用することです。
健康な人は、以外とできることが少ないですが、感染した人が行うと効果は格段に違います!
「人混みを避けるように!」という予防方法がありますが、私は意味不明だと思っています。
そんなことして日々生きていけるような環境じゃありませんよね。
仕事や学校、業績や成績、母親が有給をとることで職場環境が悪くなることだってある。
そんな中で、1週間、2週間、インフルエンザを理由に休める人はいないし、人混みに行かずに生活できる人なんていません。
人混みに行くとして、なにもできないわけじゃありません。
予防方法だって対策だってあります。
全然人混みに行くべきですが、最低限のことはすべきです。
最低限のことをすれば感染しない人だっています。
まとめ
ここまで、インフルエンザの基礎知識と対策をまとめるだけまとめてきました。
なんだか壮大になってしまいましたw(謝罪)
まだまだ「こんなやり方がある!」とか「こうやると効果的!」とかいう情報があるので、今後も少しずつ記事にしていきたいと思います。
敵を知ったら対策するのみ!
インフルエンザは、見えないものなので、なんだか怖い感じがしますが、
きちんと敵の特性を知っておくと、もしもの時に便利です♪
インフルエンザよりも、私はノロウイルスの方が怖いです。
インフルエンザよりも対策が難しいんですよね。。
インフルエンザの対策としては、1番は「手洗い・うがい」です。
どんなバイキンも「手洗い・うがい」(特に手洗い)が最強です!
しかし、ただやればいいのではなく、最低でもすべきタイミングがあります。
インフルエンザのいいところは、アルコールで死滅させられることです。
でも、最低限アルコールすべきポイントがあります。
予防とか対策にもポイントがあるということです。
看護師たるもの、手が荒れるのが職業病です。
それだけ手洗いをし、アルコール手指消毒をします。
しかし、それを一般的な方がするのは無理です。
なので、最低限のポイントをまとめるように心がけました。
「絶対予防できる!」
という次元じゃないので、ある程度の対策ではありますが、ウラ情報や看病の方法など、いいように参考にしていただけたら幸いです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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