【ノーベル賞】『PD-1』はなにがすごいのか?(がん細胞=なまけもの)

2018年12月20日

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今年の日本人ノーベル賞受賞者は、ノーベル生理学・医学賞の本庶佑(ほんじょたすく)教授です。

内容は、「PD-1」の発見です。

パッと見ると『なんなんだ?』となってしまいますが、とてもすごい発見なので分かりやすくまとめたいと思いました!

がんの治療をより効率よく行えるようにしたのは、本当にすごいことです。

 

資料だけでは難しい内容でもありますが、分かりやすくするために警察官と犯人の関係や、仕事の上司などの例えを加えながら、どんだけすごいものなのかをご紹介します!

このことを伝えるために、がん細胞と免疫細胞の攻防と、ノーベル賞の内容はポンコツ上司の発見!2つに分けて書いていきます。

変な例えをしながら分かりやすくしようと頑張っていますので、最後まで読んでいただけたら嬉しいです♪

 



 

がん細胞と免疫細胞の攻防


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今回のノーベル賞の内容は、がん細胞と免疫細胞がどんな関係性なのかを理解するとすごいことが分かります。

ざっくりいうと、

がん細胞=犯人

免疫細胞=警察

の関係性に似ているので、そんな例えも加えながら簡単にがん細胞と免疫細胞のことについてご紹介しますね。

 

『がん細胞』は、身体の細胞の突然変異でできた細胞のことを言います。

人間で例えると、『ニート』みたいな感じです。

仕事せずに、ゴロゴロしてポテチつまんで過ごしいるので、(がん細胞の話です。)

気がつくと大きくなってしまいます。

 

また、時間もいっぱいあるので、フラフラと旅行に出かけることもしばしば。(血流やリンパに伝いに)

身体の至る所で怠けた細胞がいっぱいになってしまいます。

そしたら、胃や肝臓、すい臓、腎臓などの臓器の仕事がこなせなくなります。

栄養の吸収をしたり、バランスをコントロールしたり、身体をキレイにしたり。

このような仕事がこなせなくなってしまいます。

 

そんなことになれば、身体の中はガタガタ。

身体という『会社』は倒産してしまいます。

がん細胞は、このように、怠けた細胞が増えることで、本来の仕事をこなせなくなるもののことを言います。

 

この動きを監視して、退治しているのが、『免疫細胞』です。

免疫細胞の中でも、T細胞というのが今回のノーベル賞のメインパーソンです。

 

ヒトを含む動物には「cancer immunity cycle(がん免疫サイクル)」と呼ばれるがんに対する自然防御システムがあります(Chen and Mallman, 2013)。このシステムは次のように正常に働いている限り、発生したがん細胞は死に至ることになります。

引用:abcam、がん免疫細胞とPD-1/PD-L1チェックポイント・シグナル伝達(https://www.abcam.co.jp/cancer/cancer-immunotherapy-and-the-pd1pdl1-pathway)

 

このことについてお話しますね。

免疫細胞の中でも体育会系で、悪い細胞を「パンチ!キック!」して懲らしめる、T細胞というのがいます。

(他にも武器を使う草食系B細胞という人もいますが、T細胞が攻撃しなければ攻撃を始めません。)

 

T細胞はチーム名で、身体の中を監視担当の人と、攻撃担当の人などがいます。

通常、風邪菌などは、監視担当が、攻撃の要に「バイキンいたよー!」と報告することで、緊急出動し攻撃して菌を殺します。

 

しかしです!

がん細胞というのは、怠け者ですがそれなりの知識を持っています。

がん細胞は、他のものと違って、監視から逃れる手段を持っているんです。

犯人でも、整形したり、偽造免許証を作ったりして、警察の目から避けますよね。同じことをがん細胞も行うことができます。

 

がん細胞は、殺さないといけない細胞ですが、監視を逃れる手段にT細胞はまんまと騙されてしまいます。

「あぁ。今日も平和だなぁ〜♪」なんて見逃してしまい、

攻撃専門の人も働くことなく、過ごしてしまいます。

そうすると、がん細胞は「しめしめw」となり、自由気ままに身体の中に増え続けて悪さしてしまうんです。

 

ここまでが、がん細胞と免疫細胞の攻防のお話でした。

次に、ノーベル賞の内容の話にうつります。

 

 

ノーベル賞の内容はポンコツ上司の発見

出典:https://www.google.co.jp/search

 

今回のノーベル生理学・医学賞の本庶佑(ほんじょたすく)教授は、『PD−1』という細胞を発見したことで表彰されています。

『PD-1』とは、免疫細胞のT細胞の中で、監視担当の人のことを言います。

監視担当にも何人かいて、役目がいくつか分かれるんですが、

そのなかの1つ、『PD-1』は、「このがん細胞は犯人ではないんで、緊急配備の必要なし!」という指示を出して、がん細胞への攻撃を止めてしまってたんです。

 

なんと、監視担当には、出すべき指示を止めて攻撃しなくする人が存在していたという新事実。

このヘンテコな指示を出してしまう人を見つけたことは、身体(会社)に対してとても大きいことですよね。

これはがん細胞に限っての話で、がん細胞と『PD-1』が接触した時だけ発動します。

 

例えると、あれです。

影響力だけ強い、柔軟力のない会社のドンみたいな上司の感じですw

「下町ロケット」だと、融通が効かない自分本位の帝国重工の奥沢部長みたいなやつですかねw(福澤アナの方かもしれない。。)

きっとがん細胞に仲良しでお金くれる奴がいたんでしょう。(それが、『PD-L1』だったんでしょう。)

 

本庶佑(ほんじょたすく)教授の発見まで、がん細胞を攻撃しない免疫細胞がどうして働かないのかわからなかったので、

がん患者の治療は、がん細胞を攻撃する薬剤を投与することしかできませんでした。

がん細胞以外の細胞も壊しにかかるので、副作用がすごく強いですよね。

 

しかし、この発見から、がん患者の治療が変化してきています。

免疫細胞をきちんと働かせるために、T細胞でヘンテコな指示を出す上司をブロックする手段が開発されています。

それが、『オプジーボ』です。

これを使えば、ヘンテコな指示で免疫細胞の緊急出動を止めることなく、通常の仕事が行えるわけです。

 

治験(人でのテスト)している最中のようで、副作用の問題や休薬のタイミングなどは未だ研究段階ではあるようですが、成功例も多く発表されています。

今後よりよい薬ができて、がんになってもすぐに免疫細胞の緊急配備を回復させてがん細胞撲滅運動できれば、がんは治る病気になりますよね。

風邪と同じことするだけになるので。

 

このように、ノーベル賞を受賞することとなった『PD-1』の発見は、がんの治療方法をガラリと変えてしまいました。

攻撃することしかできなかったものが、守ることも行えるようになったわけなので、すごいことですよね。

中からも外からもがん細胞を攻撃できれば、回復も早いと想像できますよね♪

 

 

ここまで、ノーベル生理学・医学賞の『PD-1』ってなんなんだ?ということに関してご紹介しました。

変な例えばかりになってしまいましたが、凄さが伝わったでしょうか?

ヘンテコな上司を発見できたので、あとはその上司の動きを食い止めるだけという話になってきている訳です。

敵を発見できたので、あとは対策するのみですよね。

 

私も今回のニュースで改めて復習したのですが、がんが風邪くらいに思える日も近いんじゃないでしょうか?

それにはもうしばらく時間はかかりますが、がんって相当しんどいイメージが看護実習で出来ているので、

今回の受賞によって、より多くの方の目に止まって、より良い治療を行えるように進歩してほしいもんですよね。

 

私なんかが言ってもあれなんですけどねw

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!