トラウマのその先とは?|PTG(心的外傷後成長)の発見

2020年12月3日

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出典:https://pixabay.com/

 

みなさんにはトラウマがありますか?

「死別」「震災」「災害」「虐待」「事故」「いじめ」「病気」などなど。

中には、フラッシュバックして日常生活にも支障がでる「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」という病気を抱える方もいます。

 

私は、とあるドキュメントを観て、脳の最先端の情報」を初めて知りました。

それは私の目標でもあり、ポジティブになれて、モチベーションを上げてくれる情報でした。

ここでは、その情報をもとに「トラウマのその先がある」ということについてご紹介します!

 

このことをご紹介するために、

トラウマのその先とは?

PTG(心的外傷後成長)という考え方

2つについて書いていきます。

 

うまく説明できるか分かりませんが、誰かの背中を押すことができたら嬉しいです♪

これは、私にとって挑戦の記事になることは間違いないです。

トラウマのその先とは?

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トラウマを抱えている人は多いと思います。

多くの人が「トラウマ」のことを、ネガティブに捉えてしまいますよね。

私もそうです。

 

今現在の日本のデータで私と似たような経験のある人が多いというので、あえて書きますが、私は本気で生きるのをあきらめたことがあります。

誇らしいものでは決してないので恥ずかしいですが、そこに至るまでの状況は凄まじかったのはたしかです。

その状況については、こちらの記事から察していただけたらと思います。

出典:https://www.google.com/search

 

私がご紹介したいと思う、1本のドキュメンタリーがあります。

休日にNetflixの無料キャンペーン中に観た記憶のメカニズム/”Nova” Memory Hackers」というアメリカ製作のものです。(ドキュメンタリー番組「NOVA」の科学特番の映像です。)

2016年に製作されたものですが、内容が本当にすごいんです!

 

「記憶のできかた」「記憶の消し方」「記憶を消す薬」「記憶の脳の関係」「偽りの記憶のつきかた」とか。

そんな情報がぎゅぎゅっとまとまっているドキュメントでした。

映像に出てくるのは有名大学の有名な教授や研究者なので、ちょっと専門用語も入ってきて、たむおさんは「??」となってましたが、『本当に!?』と疑ってしまうくらいの事実がたくさんありました。

 

私がこの記事でご紹介したいのは「PTG(心的外傷後成長)」という捉え方です!

「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」と別に「PTG(心的外傷後成長)」というものがあります。

考え方がちょっと難しいので、1つの論文からご紹介していきます。

PTG(心的外傷後成長)という考え方

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PTSD(心的外傷後ストレス障害)」は、過去の辛い記憶がフラッシュバックしたり、日常生活に支障をきたす症状です。

戦争体験や死別、災害など危機的な状況によって発症すると言われています。

「PTG(心的外傷後成長)」は、きっかけは危機的な困難ですが、ポジティブな成長を遂げます。

 

・PTGとは「危機的な出来事や困難な経験との精神的なもがき・闘いの結果生じる、ポジティブな心理学的変容の体験」(Positive psychological changeexperienced as result of the struggle with highlychallenging life circumstances(Tedeschi & Calhoun,2004)と定義されている。またそれは、固定的な結果のみでなく、プロセス全体を含むと考えられてい
る(宅,2010)。そしてこの「成長」や「変化」は、単に外傷体験前の状態に復帰(recoveru)するのではなく、以前の水準以上に成長するという意味合いを含んでいる(安藤,2009)。

・PTGで扱うトラウマとはもっと広範な出来事、たとえば自然災害や犯罪被害、交通事故、病気、親族や友人の死別、いじめなどの人間関係上の問題,離婚,虐待なども想定される。

引用:心的外傷後の成長(PTG)とスピリチュアルな発達:インクルーシブポジティビティの視点から、尾崎真奈美(https://ci.nii.ac.jp/els/contentscinii_20190206145310.pdf?id=ART0009875487)

 

端的に言えば、「危機的な出来事は、乗り越えるとすさまじい成長につながる。」ということです。

実際は、そんな単純な言葉で説明しきれなくて、「皆が皆そうなるわけでもない。」「重症の「PTSD」の患者はそうならない。」「結果論であり、経過を含めて長期的でしか判断できない。」などの注意点はあります。

でも、実際にトラウマを乗り越えて、すさまじい成長を遂げる人がいます。

 

また、「PTG(心的外傷後成長)」は、病気やいじめ、離婚などの経験も含まれます。

おそらく多くの人が経験する出来事がきっかけになるということです。

 

具体的にいうと、「PTG(心的外傷後成長)」を経験した人には、次の5つの成長がみられると言われます。

1)他者との関係:より深く、意味のある人間関係を体験する。
2)精神性的変容:存在や霊性への意識が高まる。
3)人生に対する感謝:生に対しての感謝の念が増える。
4)新たな可能性:人生や仕事への優先順位が変わる。
5)人間としての強さ:自己の強さの認識が増す。

引用:ポジティブ サイコロジー スクール、PTG(トラウマ後の成長)とは?2013年10月21日(http://www.positivepsych.jp/pp6/20131020.html)

 

また、そんな成長を遂げる人の特徴としては、

「弱さは、自分の力ではコントロール不可能だと明け渡すことができる」

「人とのつながりを積極的にもつ」

といったものもあります。

 

「PTG(心的外傷後成長)」の成長とは、ただ前より成長した程度のものではなく、「概念が変わる。」「考え方そのものが変わる。」という大きいものです。

危機的困難な状況の中で、自分の概念をいったん崩さざるを得ない環境を経験した上で、

自ら行動を変えていき、自分の意識をも変化させて、困難な状況に意味づけした先に成長があるとのことです。

 

「成長したい!」と思って成長できるものではなくて、困難な状況の中でも必死に前を向こうともがく人がたどり着く成長です。

でも、だからと言って応援できるものではなくて、困難は経験しないならそれで良くて、というように表現が難しいんですが、「その先の成長があるのは事実。」ということだけをここでは言いたいと思います。

 

私が見た映像では、ナチスにホロコーストされた経験のあるユダヤ人のおじいさんが、自らトラウマを消す方法を見つけようと記憶のメカニズムを解明されてました。

すごいですよね。

他にも、震災を経験した方や、難病を抱える方が強くポジティブに過ごしている姿を見たことがありませんか?

きっと「PTG(心的外傷後成長)」を経験されたからこその強さなのでしょう。

まとめ

ここまで、トラウマのその先と、PTG(心的外傷後成長)についてご紹介しました。

私が言いたかったのは、「トラウマも乗り越えると良い事あるみたいだよ♪」ということです。

トラウマを乗り越えることが強制的なものではないので、ご理解をお願いします。

 

トラウマを乗り越えると、凄まじい成長を遂げる人がいます。

ポジティブになれる人がいます。

それだけです。

 

私は、今でも病院に行くと、「否定」が怖くてすごく緊張して不安になります。

だから乗り越えきれていないんだと思います。

でも、ブログを通して「自分のしんどかった記憶が誰かのためになる。」ということに気づくことができました。

たまには不安にもなりますが、ポジティブになったことは確かで、ものの捉え方も変わったのは事実です。

 

なので、このまま突き進んで、「PTG(心的外傷後成長)」だったね~。と思ってもらえるようにもっと元気になりたいと思っています!

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!