【解説】鉄不足になると、うつになります。

2019年1月19日

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まずはこちらをご覧ください。

 

鉄欠乏症では,疲労,焦燥感,無関心,集中力低下など,うつ病に類似した症状が生じうることが古くから指摘されている.
事実,鉄欠乏はうつ病と関係の深いドパミンなどの神経伝達物質の機能を障害させる.
功刀浩「鉄欠乏性貧血とうつ病」Vol .6 No.1, 4.2018,depression Jounal

 

最近になって、鉄不足になるとうつ症状がでる。』ことが、理解されるようになってきました。

うつ病と診断されても、実は栄養不足や、甲状腺が原因なんてことがあります。

うつ病と治療法が全く違うのが問題です!

 

でも、そのことを知らない医師も多いので、一般的にもまだまだ理解がありません。

貧血でうつ症状が出る時、体の中では、なにが起きているのでしょうか?

 

ここでは、看護師としての知識と資料から、体の中で起こっていることをまとめていきます。

このことを伝えるために、

貧血でうつな人の身体の中

神経伝達物質と三角関係

2つについて書いていきます。

 

途中、妄想が必要なところがありますので、恋愛ドラマをイメージしながら読んで頂けたら嬉しいです!

注意)鉄不足でうつの症状が起こる程度は、体質で変わります。中にはうつ症状のない人もいます。

 

『そもそも隠れ貧血ってなんだ?』という疑問を解決する記事はこちら!

鉄は身体にとって、どのくらい重要なものなのかをご紹介した記事はこちら!

 


 

貧血でうつな人の身体の中


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「うつ」「不安」「だるい」

そんな時は、精神科か心療内科に受診しますよね。

この分野は、『心の病を治すところ』と思われがちですが、実際は違います。

「感情」は、「心」ではなく「脳」にあるので、『脳の治療をするところ』なんです。

 

「脳」は細かくいろんな部署に分かれていて、なおかつ司令室も完備されています。

とってもチームワークが大事な仕事をしているんです。

なので、どこかの部署が暴走すればおかしくなるし、どこかの部署がサボればおかしくなります。

 

鉄分は、神経伝達物質を作るのに絶対的に必要なものです。

鉄分が少なくなると、必要な時に神経伝達物質を作れなくなってしまいます。

 

神経伝達物質というのは、ドーパミンやセロトニンなど約100種類もあって、それぞれ役割が違います。

「冷凍物なら、クール宅急便で。」「手紙は、郵便局で。」「大きくて大事なのは佐川で。」と似たような違いがあります。

 

運送業がものを運んでくれなくなったら、日本経済全体に影響が出てくるように、

神経伝達物質が情報を運んでくれなくなったら、身体全体に影響が出てきます。

神経伝達物質とは、そのくらい大事なものです。

 

その中でも、感情や衝動などをコントロールするのに重要な3つの神経伝達物質」をご紹介します。

①ドーパミン(筋肉系男子)→興味を持って活発的に動く。快楽を得る。

②セロトニン(選べない系女子)→感情にブレークをかけて平常心を保つ。幸福ホルモンとも呼ばれる。

③ノルアドレナリン(メガネ系男子)→意欲をあげる。やる気にする。

 

脳内では、この3つの神経伝達物質が絶妙なバランスを保っていなければいけません。

この3つの神経伝達物質がバランスを崩すと、うつ・パニック・不安・恐怖・衝動などをもたらします。

うつ症状が出ているとき、この3つのバランスが不安定ということです。

(他にもいろんな神経伝達物質が関係していますが、今はメインである3つに絞ってお話します。)

 

1つの神経伝達物質が減るだけでも、身体に影響が出ます。

3つ存在してやっと成り立つという、チームワークのことも考えないといけないのが、脳を理解する時に厄介なところです。

三角関係の恋愛が厄介なのと同じです。

 

次にこの三角関係の内部事情をご紹介します。

 

 

神経伝達物質と三角関係


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神経伝達物質の3つのことは、よくシーソーの例えをされます。

セロトニン(選べない女子)は三角の所。他の2つはシーソーに乗っている状態です。

 

①ドーパミン(筋肉系男子)→興味を持って、活発的に動く。快楽を得る。

②セロトニン(選べない系女子)→感情にブレークをかけて平常心を保つ。幸福ホルモンとも言われる。

③ノルアドレナリン(メガネ系男子)→意欲をあげる。やる気にする。

 

出典:https://matome.naver.jp/odai/2144381542854035401/2144381599654074003

 

繰り返しになりますが、

鉄分は神経伝達物質を作るのに必要なものなので、鉄分が少ないと、必要な時に神経伝達物質を作ることができません。

そうなると、図にあるようなシーソーのバランスが崩れてきてしまいます。

 

ショックと受けたとき、ストレスがかかったとき、シーソーのバランスが崩れます。

本来なら、神経伝達物質を増員して、バランス調整をして、元の状態に戻ります。

 

例えば、彼氏にフラれた時…

ショックで泣いてしまったり、イライラしたり、虚しくなったり。いろんな感情になります。

そんな時、ずっとこの状態で過ごすことはありませんよね。

ストレス発散して、いつの間にか、いつもの自分に戻っているものです。

 

もし、ショックを受けた時に、神経伝達物質を増やせなくて元の状態に戻れなかったら…

ショックを受けた状態がずーっと続きます。

自分で元に戻りたいと思っても、脳は元の状態に戻りづらい状態なので、難しいことになります。

それは、ある意味正常な反応です。

 

このように3つの神経伝達物質の役割と関係が成り立って、バランスを保つことで、人は感情をコントロールできるようになります。

そして感情をコントロールできた暁には、幸せも感じられるという仕組みです。

 

女子は、2人の男子の様子を伺いながら、絶妙なバランスを保つことで、三角関係を持続させます。

自分も頑張りつつ、2つのバランスをみながら頑張っているのが、セロトニンなのかもしれない…?

女子は器用な生き物です。

 

まとめ

 

ここまで、鉄不足が原因でうつの症状が出た時の脳の中身について書いてきました。

鉄不足になると神経伝達物質を作れなくなり、バランスが崩れて、うつの症状が出ます。

自分で意識して増やせるもんでもないのが、また厄介です。

 

普通なら、カラオケで熱唱したり、お散歩したり、運動したり、マッサージに行ったり、ライブにいったり、デートをしたり。

このようなストレス発散することで、感情のバランスを保つことができます。

リラックスと興奮をうまく使い分けることが、心の安定につながっているんです。

 

でも、うつの状態になっている人は、それができません。

ただソファーに座っているだけなのに動機がしたり、仕事の時にボーっとしたり。

身体と状況が合わなくなってしまうんです。

 

それは、神経伝達物質がそもそも作れないことが原因なので、自力でどうこうできるものではありません。

自分の身体が、自分の思うようにならないのは、誰でもしんどいものです。

 

また、うつ病の方は、症状が悪化している時よりも、回復してきたときの方が衝動的になりやすいと言われています。

ちょっと元気になってきて、身体が動くようになったことに加えて、ドーパミンだけ暴走する場面が出てくるのだそうです。

この考えが、貧血でのうつ症状でも言えるとしたら、気をつけるべきなのは、鉄剤を服用しはじめて回復し始める頃なのかもしれません。

 

貧血でのうつ症状については、まだ研究段階で解明されていないものも多いんですが、今後さらに明らかになっていきます。

世界的にみると、鉄不足という問題は、危険視されていて、研究も多くされているんです。

 

すぐには理解は得られないことなのかもしれないですが、今後に期待ですよね。

 

うつの症状は、鉄不足が原因のものの他に、タンパク質不足や、甲状腺の問題、血糖値の問題などが絡んでいることがあります。

いろんな原因が考えられるので、ここに書いたものは、1例にすぎません。

ただ、「うつは精神薬を飲めばいい。」という考えは、完全否定します。

私の体験が証明します。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。